高雄のゆったりカフェ：書店喫茶一二三亭（ヒフミテイ）

台湾第二の都市、南部にある高雄。先日、素敵なカフェ「書店喫茶一二三亭（ヒフミテイ）」に行ってきました。台湾には、日本時代の古い建物が東京よりも多く残っています。古民家を改築したカフェも最近は増えてきて、古建築ファンの私には堪らないです。

落着いた観光地、西子湾

今回のカフェは、地下鉄で西子湾駅下車、歩いて5分程度の場所にありました。西子湾は、高雄の中でも名所が多くて人気の観光地です。私の訪れたのは3連休で国内旅行の激しい時期。しかし、駅近にも関わらず、カフェの付近は混んでいなくて南部らしい穏やかな住宅街の雰囲気を楽しめます。

関連記事：台湾南部への旅 ー 高雄 part.1 台北発長距離バス、自転車で西子湾巡り

一二三亭へ潜入！

カフェの外観。いかにも！入り口（写真右奥）の暖簾を潜って階段を登ります。

2階のカフェ入り口前には、既に懐かしい雰囲気のあるソファが。あと、日本時代の学生の集合写真もありました。神社の前ですね。高雄神社かしら（今の忠烈祠かしら）。Wikipedia の高雄神社の写真、そっくり。

いざ、ガラス戸を開けて、店内へ！

店内はゆったりとしたスペース。日当たりの良い2階に位置していますが、カーテンのお陰で明るくも穏やかな雰囲気の光線に気分も落ち着きます。
3連休の午後なのに、お客さんは大分少なめ。後で聞いた所によると、開店から半年程度(2014年3月時点)とのことで、比較的新しいお店だからでしょうか。

お店は、日本時代には一二三料亭という名の旅館&料亭だったそうです。

お店の若い店員さんは、日本語も堪能でした。店内には、日本の小説、雑誌なども。ついつい、懐かしくなって中学高校時代にお世話になっていたヘッセを。。。

メニューはこんなかんじ。コーヒーもたくさん。

昼食にいただくのは、ハヤシライス。台湾では日本式のカレーライスは、ココイチの進出やセブンイレブンのバーモントカレー弁当によって市民権を得ていますが、ハヤシライスはなかなか珍しいかも！個人的にはスパイスの効いた癖のある味が好きなんですが、あっさりと上品な味でした。

食後にはコーヒーをいただいてまったり。

天井を見上げると、梁がむき出し。かっこいいです。

ガラス窓も。こういう模様の入ったガラスって少ないんですよね。台湾各地で見るのは花柄のガラスなんですが、この昭和感たっぷりの絣模様のガラスは初めて遭遇しました。もしかして日本時代から残るガラスだったりして。
最近では、ガラスは透明が当たり前ですが、こういうオシャレな模様でプライバシーを守りつつ生活にデザインを取り入れるのって現代の私から見ると贅沢だなぁという印象です。

ところで、お手洗いもキレイでした。時々、オシャレなお店でもトイレ掃除が行き届いてなくて臭いがするお店に出会うんですが・・・一二三さんはしっかり掃除しているのか、さわやかな風が吹いておりました。トイレを撮影しても絵になる佇まいｗ

老建築カフェって「古っぽい」を無理に演出しつつ、台湾若者の「オシャレ感」を出そうとして変な方向に行く店に数件出会ったことがあります。が、一二三はかなり良い感じでした。
南部の旅は見所が多いので行程を詰めてしまいがちですが、ゆったりと西子湾を探索して、このカフェでまったりと時間を過ごすのに丸一日かけるのも良いかなぁなんて思いました。今度はそういう旅にしたいです！

お店情報
住所：高雄市鼓山區鼓元街4號2樓
電話：07-5310330
時間：10:00-22:00 (月曜定休)
書店喫茶一二三亭（ヒフミテイ）Facebookページ