台湾南部への旅 ー 高雄 part.1 台北発長距離バス、自転車で西子湾巡り
台湾で台北以外行った事がないって言うと驚かれる、台湾居住歴2年の私。昨年末に弾丸宜蘭ツアーをしたが、下調べもせず、田舎の図書館に行き寒空の下1時間バスを待ち(タクシーが走っていない!)、ビッグマックを食べて帰るという失敗をしたばかり。リベンジの心を以て、今回は3連休に熱帯にある南部(高雄・台南)に行く計画!
■台北から高雄へバス!
台北駅から、バスで向かう。新幹線だと1時間半で着くらしいけど、料金1/4で行けるバスで4時間半の旅。
バスの中 |
國光客運という会社のバス、直通だと思ってたら、林口など各所に止まって南部行きの乗客を拾う拾う。高速何度も降りるので、結局5時間はかかったな。今度は直通バスに乗ろう。途中休憩は、台中近くの彰化にて5分だけ。
行きは台北-高雄で399元。帰りは台南-台北が360元。(週末価格で多少前後するかも)
帰りも同じバスで、座席につくと、お姐さんが「そこ、あたしの席なんすけど…」。よく見たらチケットに座席番号が書いてあった。行きのバスでは何も言われなかったので、誰かが私の為に違う席に座ったんだろうなぁ。
高雄につくと、市内をしばらく走る。このベスト電機の看板、「來自日本 生根台灣的(日本由来だけど心は台湾)」とあってウーン。日本を売りにしつつ、胡麻をする感じがたまりません。
國光客運は高速を下りたら、MRT技撃館に止まる。そのままMRT橘線に乗りたい人はココでボタン押して下車するよろし。
■高雄願景館(高雄火車站)
國光客運の高雄バスターミナルを降りると、目の前に高雄一番の目的地、高雄願景館が!でも様子がおかしい…と思えば何か工事をしてて。入れない様子。悔しい!
日本統治時代の1941年に建てた駅なのです…。
旧・高雄火車站 |
■高雄のMRT(地下鉄)
■レンタサイクル
終点の西子灣で下車、駅で地図を見てると親切そうなお兄ちゃんが話しかけて来る。でも中国語が何か聞き慣れない。と思ってたら、シンガポールからの旅行者とのこと。自転車を借りようと思っていたら、彼もとのことで一緒にレンタサイクル屋さんに。
場所は、駅の1番出口を出てすぐ。価格は、閉店の22時までで100元。外国人は1000元デポジットを請求される。
この方のブログと同じ店に行った!(つまり写真を撮ってないw)
http://www.wretch.cc/blog/KirstieTsai/12002459
しっかし、このシンガポール人めちゃ優しい人だった。店の人に別会計でって言っても、手続きが面倒だからか一緒にされたw自然と彼が、1000元デポジットを払ったんだが、それって正体を知らない私が遅れて返却したり、パクったら彼の1000元が帰って来ないわけでしょう!盗んだわけでも無いのに申し訳ない気持ちになりつつ、後で別行動となりました〜。お互い行きたい所に勝手に行く、と。その後二度と会う事は無かったのでちょっと寂しい。
■登山街の武徳殿(日本武德會高雄振武館)
駅から近い登山街には、日本統治時代の建築が2件。愛國婦人會館とこの武徳殿。婦人会館は、現在は赤十字の保育施設になっているのと、改築が悪くて当時の面影が薄いのが残念。
武徳殿は、現在でも剣道道場としてちびっ子が剣道や和太鼓の練習に来ているらしい。最初の意義がどうであれ、こういった古跡が残っていて、今も市民に使われてるって凄いことだなぁと。ところでお賽銭箱…必要なの?
武徳殿 |
武徳殿 |
■中山大學
登山街から近くの臨海二路を進むと、トンネル(寿山洞)!
しばらく進んでトンネルを抜けると、國立中山大學が!台湾には1980年に出来た大学で、唯一海際にある大学らしい。本当、半島が大学って良い環境。海が見えるテニスコートやキャンパスで青春したいっす。
寿山洞 |
國立中山大學 |
■打狗英國領事官邸
大学を抜けると、1877~1879年頃創建された、旧英国領事館。何故か大陸のバスツアーが大量。中のお客さんは、ほぼ大陸客。そんな大陸客向けに、大陸で弾圧されている法輪功は教育ポスターを掲示。皆さん、見入ってます。
共産党の酷さを訴えるポスター by 法輪功 |
バスツアーで来る人達は、「中国の一部」と思っている台湾に来て、自分達も苦しんだ文革やらの現実を突きつけられて、大陸人は歓迎されないんだなぁって感じるのは辛いだろうなぁ。お金持ち年寄りの彼らじゃ、国を変えるにもどうしようも無いし。
そんな看板や法輪功の方を横目に、階段を上るとレンガ造りの古跡〜。中は、胡椒貿易などの資料が展示されておる。
英国領事館 |
ちなみに、中庭ではアメリカ式アイスクリームの販売があり。
建物よりも大陸人を見に来た感じが有る程、観光客ギッシリ。
二階通路 |
高雄市のビルが遠くに |
旗津半島の灯台 |
■打狗鐵道故事館(鉄道博物館)
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