台北の現地美容院、放浪記。
東京は大雪が降ったようですが、台湾では勿論降りそうにない(友達によれば10年に一度ぐらいは降るかも、とのこと)。ただ、寒波が今週来るということで、ユニクロでヒートテックを仕入れてきた。
寒いと髪を伸ばそうかなとも毎回思うが、遅刻ギリギリ出社の私は短い方が好都合だ。セットする時間を短縮できるし、周囲の反応も良いし。そこで昨日ヘアカッツに行った。
海外に住む日本人の生活の不安の一つに、美容院があると思う。私も、渡台前には海外の美容師事情、台北の日本人美容室をチェックしたものだ。アメリカに住む日本人でさえ苦労するだとか、美容師は日本人が一番うまい、だとか聞く。んじゃあ、台湾ではどうなってしまうのだろうかと。
■日本人美容室(1回)
台湾に来て初めて行ったのは、知人の紹介とある日本人美容室。中国語が完全に話せなかった為、日本語の通じる美容師さんは安心した。
そして、角刈りにされてしまった。1,000元(電車20元、1ヶ月の携帯料金は1,000元)
これは自分も悪いのだが、「なんとなくこうしてくれ」という曖昧なオーダー(それでも日本では阿吽で通じる事が多いが)だったので、相手も分からなかったんじゃないか、と今では思う。
大枚叩いて角刈りだったので、「台湾人美容師で角刈りにされても 1,000元はいかないだろう」、と変な勇気が湧いた。ここから地元美容室巡りが始まる。
この転機がなければ、ずっと1,000元2,000元の日本人美容師を求めていたかもしれない…
■近所のオシャレ美容室チェーン店(3-4回)
評判をググっても中国語が分からないので、近所のオシャレそうなお店に突撃。他の地元の店は多数がカット300元の中、600元と少し高いのはリスクを抑えるため。
店に入ると、全身ガウンを着せられるw 写真は、そのガウンの上から髪を切るときのシートを掛けられている姿。
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英語を話せるスタッフも居て、お茶が出て来たり、サービスよし。仕上がりも角刈りよりは良い感じ。まぁまぁ。
客の入店時の挨拶は「irashai-mase〜」。日本式の流行を抑えてる店らしい。誰も日本語話せないけど。
スタッフの話によれば年に一度日本に研修旅行に行くらしい。今までに行った美容室には、日本のファッション誌や「モテ髪100」みたいなヘアカタログがほぼ置いてあった。「日式」を掲げる美容院もある。ヘアカッツに日本風はイメージ戦略で大事な要素。
不満としては、あまりすいてくれない、他の髪より目立って長い髪が多いなど。まぁ男子は皆そんな感じなので許容範囲。髪型もイマイチ気に入らなかったけど、これは台湾人の美観なのか担当の腕なのかは不明。
ま、良いんです。安いし。許容範囲。
でも、600元が1,000元の角刈りより良いとなったら、ちょっと冒険心が湧いてくる。幾ら迄下げれば、角刈りになるんだろう。
■オシャレじゃない、チェーン店(4-5回)
そこで、今度は台北なら何処にでもあるチェーン店「曼都(まんどぅー)」「亂剪(るあんちえん)」へ。亂剪とか日本の字体で書くと「乱切」ですよ。ちょっとコワイ。
おもしろかったのは、鏡に埋め込まれたテレビ!ちょうど首から下の部分にテレビ画面が来るようになってる。つくづく台湾人はテレビ好きだな。日本みたいにシーツが袖になってないから雑誌も読めないし。テレビは良いかも知れん。
どちらもシャンプーカットで300元。カットは…レベルは600元と大差ない。シャンプーは髪を流す為で超適当。(人によっては長い爪が痛かった…)。
あれれ、600元と300元。腕自体に大差はないぞ?さて…ココで金額を上げて腕の良い日本人を探さずに底値に挑戦の現地採用の私です。
■台湾にもあるある、100元カット(5-6回)
お手頃100元カット、シャンプー無し!実は日本の1,000円カットに行った事ないので比較はできないが、感覚的には同じだろうか。
入り口券売機で100元を投入、番号札が出てくるので店の電光掲示板に番号が表示される迄待つ。
「どうすんの?」とぶっきらぼうに聞かれるので、サササッと説明するとハサミとバリカンで10分程。最後に頭を掃除機で吸われて終了。吸い残しが沢山でチクチクするけど、腕は悪くない!仕上がりは300元と大差ないかも。
英語も通じないし、サービス第一じゃないので中国語必須だが、これは良い〜!としばらくココに通う。
■台北の美容室の価格差って…
さて。ヘアカッツの個人的な満足度をまとめると、
この価格差は、雰囲気やお茶サービス、雑誌やテレビ視聴にある気がする。私にそんなもんは要らん!1,000元はまぁ例外として、どれも品質にそう大差はない。
高い=良いではないので、100元だろうと600元だろうと自分に合う美容師さんを探せるかが勝負。
■日本人美容師は優秀か?
日本人の値段が高いのは、現地駐在員の為の日本語サービス要員としての面もあると思うので、100元の20倍技術が良い(強引だなw)というわけでもなさそう。
一番最初の話題に戻って、海外では日本人が切るのは難しい。という話は、半分本当、半分嘘というのが個人的な感想。
日本人のサービスや技術の平均が高いのは事実だと思う。
半分嘘はというと、日本語で細かいニュアンスが言わなくても伝わる。しっかりココをこう、と言わなくても何となく汲み取ってくれる。だから、日本人の髪は日本人しか切れない、というイメージが出来るんじゃないかと。
ちゃんと中国語で要望を伝えられるなら、100元でもある程度技術や美的感覚の差を我慢すれば満足する程度。
一番大事なのは、伝える力と、良い腕を持った相性の良い美容師さんを探すことなんじゃなかろうか。日本に居て日本人の美容師さんを探しても、なかなかコレという人を見つけるのって簡単じゃないし。
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