【中国語】的、得、地の使い分け—台湾の国語の教科書.その2

公開日: : 最終更新日:2014/12/01 中国語学習, 台北生活

台湾の小学校の国語教科書(4年生上巻)をテキストに、中文授業を受けています。今回はテキストの中身について。

前回記事:台湾国語について—台湾の国語の教科書.その1

今、第三課まで進みました。授業で朗読をすると、たびたび私の読む文章がおかしいと指摘されます。2人で教科書をつき合わせてみると、内容が違うことが多発。私の2011年発行の教科書と、先生の2009年発行のでは文章が同じでも、細かい単語や表現が簡単にされています。台湾の教育も、トレンドはゆとり教育なんでしょうか。

さらには、この弊害がもう一つ。同じ発音で意味や用法が違う「的」「得」「地」の使い分けは、台湾の学校では教えていないらしい…。
今迄使っていた外国人用教科書では教えられていたのに。

真ん中の赤い文字「慚愧的說」

3つはそれぞれ全く違う用法で区別されているものですが、台湾の義務教育では全部「的」で教えられているらしい。(興味のある方は、一番下に3つの用法を簡単にまとめたのでご参照ください)

確かに、歌の歌詞や看板、至る所で「得」と書かれるはずの箇所が「的」となっていて、違和感を憶えます。

Wikipedia 中文「助詞」によると、3つは五四運動の後に区別され始めたとあるので、まぁ元々厳密でないんだろうけど。でも一旦決まって根付いたルールが教育で失われていくのは寂しい。(漢字を旧字体として捨てた国の私が言うのもアレですが)

先生曰く、「小説や色々な文章ではまだ三つが書き分けられているから、学校で習わなかったとしても、区別ができない社会人は白い目で見られる」とのこと。
中文ウェブサイトを検索してみると、知恵袋的なサイトで違いは何かという質問が出ているのが目につきます。習わないものを出来て当然とされる教育も可哀想なものです。

と、以上の内容をFacebookにも書き込んだら、台湾人の皆さん(35歳以上)から教育を憂う声が寄せられました。35歳以下は反応なかったので、どっちでも良いと感じているのだろうなぁ。
まぁそれ以前に、会話もおぼつかない外国人に母国語のことを指摘されたくないよなぁ、と想像しています。

「的」「得」「地」の使い分け(ざっくり)

「的」は主に名詞の前に置かれます。「我的媽媽(私のお母さん)」か「東京的空氣(東京の空気)」など。ざっくり適当に酷く大雑把にいえば、日本語で言う「の」に当たります。

「地」は動詞の前に置かれます。「慢慢地走(ゆっくり歩く)」「偷偷地吃(こっそり食べる)」と、(形容詞+”地”)で動詞を修飾することができます。

「得」1.「長得漂亮(美しく育った)」「玩得開心(楽しく遊ぶ)」「中文講得好厲害(中文を話すのがウマい)」など、動詞+得+形容詞のカタチ。動詞の結果どんな状態になったかを表します。「育って–>今美しい」「遊んで–>楽しい」「中文を話すと–>すごい」
「得」2. 可能。 「看得到(見ることができる)」「找得到(探し出すことができる)」

※ですから、上の教科書写真の「慚愧的說」は、「”慚愧”の面持ちで言う」の意味だと推測されるので、「慚愧地說」になります。
脱線しますが、慚愧は日本語ウェブサイトで検索すると、goo辞書で日本語として出て来ます。

[名](スル)

      《古くは「ざんぎ」とも》自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること。「―の念」

「僕は―して前の手紙の全部を取消さして貰う」

中文と同じ意味だと思われます。漢語が教養だった時代に日本語に取り入れられたんでしょうが、今では見かけないですよね。中文を学習していると、こういうカタチで思いがけず日本語の勉強にもなるのが面白いところ。

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