台湾映画「逆光飛翔」をみた。
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最終更新日:2014/02/18
映画
9/21に公開になった、台湾映画「逆光飛翔」(邦題「光にふれる」)を観にいった。
実話を基にした今作品。
視聴覚障害の少年が親元を離れて音楽大学に入学する。昔のトラウマでコンクールからは長年遠ざかっているが、はてさて……という実話を本人が主役で演じているというもの。
課題を克服する姿、それに影響されて変化するヒロイン。画も綺麗な良い青春映画でした。
個人的には感動しなかった…主人公の音楽での挑戦じゃなくて、盲学校&故郷を離れて社会に飛び込む様子に主眼が置かれていたので「別にピアノ関係ないじゃーん。クラシック曲ほぼ出て来ないし」と思ってしまった。
と、主旨が好みではなかったものの、見せ方や画やキャラクターの魅力は十分だったし笑いどころも多いので、クラシックものと先入観を持たずに見れば本当に楽しい映画だと思います。障害を問題としてクローズアップしないで、本当にTHE青春映画を突き進んでいたのでサッパリと楽しめるはず。邦題も出てるけど日本で公開予定あるのかなぁ。
ところで台湾映画について発見:
この映画はまだバランスが良い方なんだけど、傾向として台湾で流行る映画は、青春映画が多いなぁ…仲間、愛情、ひたむきな努力、オシャレさ、コメディ、色んな娯楽要素を詰め込み過ぎて、それぞれ伏線が甘くて浅くなってる気がするんだおね…多分それ全部がごった煮になってないと台湾では売れないだろうというのも何となく分かる気がするんだけど、バランスが…。
そういえば、この要素の中の仲間って一番大事なファクターなんじゃなかろうか。この「逆光飛翔」のほか「モンガに散る」「翻滾吧!阿信」その他多くの台湾映画で描かれてるのって、絶対に信頼できる一生ものの仲間だなぁ。これは現実世界でもあって、僕の周りでも4,5人の友達で毎日毎週のようにつるんでるグループが多い。遠慮なく文句も助けも相談も何でもし合う、『兄弟』の濃い人間関係。これへの憧れとか共感とか、日本よりも凄く強いんじゃなかろうか。この文化って台湾(もしかして他の中華圏でもなの?)ではかなーり大事なポイントなのかも。
台湾で日本並に一般に根付いているワンピースってモロその部分を描いているし。この点に注目して、台湾の作品を見るとおもしろいかも。
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