映画感想:東京家族
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最終更新日:2014/03/08
映画
昨晩、4月19日台湾公開となったばかりの「東京家族」を観てきました。日本映画を、外国で英中字幕付きで見るというのはなかなか不思議な感じです。
日本では公開が1月だったので、3ヶ月遅れ。でも話題作はこちらでも劇場公開しているので、ありがたい。
台湾のレビュー記事を見ると、有名な小津安二郎や、関心の高かった311との関係も書かれていて作品への関心が高い様子。私の行った劇場はガラガラだったけど。
観客は少なかったものの、家族で冗談を言ったり罵るシーンでは、観客も笑い声を上げたりして。私一人で見ていたら流していただろう所も、会場の笑い声を聞くと、そんなどーでも良い日常も微笑ましいものだなぁと感じたりしました。
大雑把に言えば、田舎から子供全員、東京に出て生活をしている家族の話。東京移民2世として育った私からすれば、ほんの少し古い価値観のような気がしたけど、それでも十分感じるものがありました。
ネタバレしない程度に感想を。
前半は、土地の、人の繋がりの気持ちが宙ぶらりんになる感じ。老夫婦が、部屋の外の光に照らされながら寝るシーンは良いなぁと思いました。
後半、事件を機に、色々なものが収まるのに涙。
私自身の環境に照らして、普段煩わしく感じる親戚・家族とのコミュニケーションも、いざという時…例えば高齢になる私の両親に万一の事があれば、その時には「古い価値観」と感じたものも尊いものに感じるのかしらん。その古い価値観は、常に「古い価値観」で、どの時代でも常に再発見されるものなのかしらん。
この「東京家族」のリメイク元、小津安二郎「東京物語」。DVDを未だ観ていないので、見てみよう。東京から持って来た積んDVDが沢山あるの…。
最後に、やっぱりエンドロールが始まった瞬間に、劇場が明るくなって、掃除が始まって、人々が立ってしまう。文化習慣の違いなのでどちらが良い悪いはないけれど、日本の最後までお行儀良く鑑賞しましょう文化は、良い映画の時には懐かしく思います。
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