中国語試験(華語能力測驗)を受けた
公開日:
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最終更新日:2014/11/27
中国語学習
どうやら、中国語の試験には色々種類があるらしい。
日本では日本の中国語検定、中国大陸の漢語水平考試(HSK)がメジャーだろうか。
でも、この中には台湾で実施している華語能力測驗が載っていない。無名なんだろうか。国交ないし。これは、台湾の教育部(日本で言えば文科省に相当?)が実施している中国語の試験。語学留学生が多く受けるテスト。
もう台湾に来て1年半。そろそろ力試しで検定でも受けよう!と、3ヶ月前はレベル3模試に四苦八苦、合格ラインギリギリ。今回は先生と相談して一歩先のレベル4を受験してみようと言う話に。
レベル4に合格すると、台湾の大学入学レベルの証明になり、就職で有利になるレベルらしい。やはり高い受験料払うなら(笑)それぐらいの見返りを求めたい!
●申込み
試験をウェブで申し込んで…申し込んだテストの料金(1テスト1500元=4500円位か)を郵便局で振込み、申込書と振込書をコンビニでFAX!これをウェブ申込みから2日以内に済ませば、登録完了。
締切りギリギリだった為か、留学生の多く住む師範大学がもう満席。ちょっと遠くの国立教育大学に2日連続で行くはめに。
●一日目:読解・リスニング。
遅刻遅刻、と慌てて会場までタクシーで駆けつけると教室には張り紙が…
テストは全部パソコンでやるんですが、「パソコン壊れたから、今日中止!次の予定日は未定!Eメールをよくチェックしてね」と書いてあったんです。
そのテストの開始時間30分後に、主催者から携帯に中止の旨メールが来ましたよ…流石台湾……。
折角時間作っていったのに。と怒りながらも諦める事には慣れました。こういう場合、沒辦法(どうしょーもねー)なんですね。
●二日目:作文
二日目は正常にテストが行われました(笑)
50分以内に四百字の作文を書く(2題計100分)。これもパソコンなので、手書きではない!漢字は日本人は楽々ーと思われますが、ちゃんとピンインの発音を覚えていないと入力が出来ないので、そこが一番のネックかも。点数は試験後、2-3週間ほどで分かります。
●一日目リベンジ:読解/リスニング
土曜日の中止後、水曜ぐらいに携帯にSMSによるお知らせ。その週の土曜日、リベンジテストが実施されました。
仕事や祖国に帰省とかで来られない人、いただろうなぁ。自分はたまたま時間が空けられたのでよかったー。
リスニング60分・読解60分をこなします。
TOEICは紙だったので、リスニングをサクッと回答して次の問題文をゆっくり見られましたが、このテストは問題文を聴き終わってから選択肢が表示されるので必死(笑)TOEFL CBTもこんな感じだったか。
読解は、前の問題に戻って解けたり操作性抜群。
驚いたことには、テスト終了ボタンをクリックすると、その瞬間にリスニングと読解の点数が出るのです!素晴らしいー。
点数からは、どうやら合格できた模様♪
次を目指す目標が見えて、ちょっと勉強のモチベーションが上がるというもんです。
ちなみに、このリベンジテスト開始前には、突然の延期のお詫び(交通費?)として200元が支給されました。世にも珍しい200元紙幣!!
おもては蒋介石:
裏は総統府:
■テストについて
このテストの英語名はTOCFL(TOEFLと同じで Test Of Chinese as a Foreign Language)と言う。有名でないから、あまり実用性は無いかというとそうでもなくて、CEFRというヨーロッパの外国語学習基準にちゃーんと準拠している。どの言語でも、B2が外国人の大学入学最低レベル、らしい。
■TOCFLのCEFR対応表。
TOCFL | CEFR | ACTFL | FSI/ILR |
A1 | NL, NM, NH | 0/0+ | |
基礎級 lv.2 | A2 | IL, IM | 1 |
進階級 lv.3 | B1 | Intermediate-high (IH) | 1+ |
高階級 lv.4 | B2 | Advanced-mid (AM) | 2/2+ |
流利級 lv.5 | C1 | Superior | 3/3+ |
C2 | Distinguished | 4/4+ |
(ここから引用:http://www.sc-top.org.tw/chinese/LR2/test4.php)
もちろん、もともとヨーロッパ諸語の語学レベルの測定にあるものなので、TOEFLやTOEIC、英検にも凡その目安でCEFRが対応する。英語の対応表も発見した。僕の受けたTOEFL CBTはもう無いんだなぁ…受けたのはもう10年前(汗)
いやー、違う言語間でレベルを比較できるって面白いな。
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