映画感想:蔡明亮カフェと台湾映画。
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最終更新日:2014/02/18
台北カフェ
最近、台湾映画を見ている。
きっかけは、友達とカフェに行ってから。日本時代の建物だということで行ってみたのだが、これがなかなか良い。
週末はどこも満杯。台北人はスタバ以外行く所がないのかなー、と思う程カフェは芋洗い状態。そんな中で、やっと静かな良いカフェをみつけました。空いていて比較的静か。眺めも雰囲気も良い。
蔡明亮咖啡走廊
http://www.taipeinavi.com/food/771/
と、どうやらここは蔡明亮という映画監督のコレクションのあるカフェらしく、それをきっかけに台湾映画を見ることにしたのでした。
今迄見た台湾映画といえば、侯孝賢の”millenium mambo” (千禧曼波)、神保町を舞台にした”珈琲時光“、芸術映画数本…(タイトル失念)、そして数年前に大ヒットとなった日本と台湾の間の歴史も感じるラブストーリー、”海角七號”ぐらい。
偏っている上に少ない!けどまぁどれも良い映画だったと記憶しておる。
さて、で。蔡明亮。レンタルビデオ屋で「河」と「青春神話」という初期の作品をみる。
長回しが多く、単調な日常、普通の台北の風景が写されている。映像は、泥臭いドキュメンタリーっぽい。
この普通の台北の風景、というのはかなり大事なポイントだと思う。上記のちょっと昔の芸術映画では台北の都市のカッコいい所を写していたし、最近の映画数本を見ると、「おしゃれ」な若者の見たい台北像しかない。芝居がかっていない、台北人の生活や視点や風景というのは、他のなかなか映画では見る事が出来ないんじゃないかなと思う程。
台湾に1年住んでみて、(よくも悪くも)見た目の華やかさや外見を繕うところは日本以上だなーっと思っている。カフェに一緒に行った映画ファンの友達曰く「台湾人は蔡明亮の作品が嫌い。台湾の恥部をなぜ海外に曝け出すのか、と。」言っていた。
映画を見る時ぐらいは日常らしさを排除して夢の世界に行きたいのかな。
しかし、夢を見過ぎて、最近の映画を見ると映像や音楽やストーリーに一貫性のないごった煮になっている傾向にある気がする。
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